カープ観戦記その5(の2)2008年6月22日
広島市民球場ラストイヤーの現地生観戦を敢行すべく、意気揚々と広島に乗り込んだのは良かったが、
あいにく2008年6月21日(土)は雨天中止。
翌6月22日(日)デーゲームの観戦に切り替えることにしました。
同行者とは昼前に広島市民球場前で待ち合わせることにし、午前中はそれぞれ自由行動。
私は前の日飲みすぎたかギリギリまで宿でゴロゴロし、特に観光的なことはなし。
広島市民球場へ。当日券を並んで手に入れた。
グッズショップ前。まだ曇り空だが天気は回復傾向。
試合開始は14:00。
夕方の飛行機で帰る予定なので、時間を見ながらの観戦となった。
一方のカープはコルビー・プレストン・ルイス投手。
前年にロサンゼルス・ドジャースに移籍した黒田博樹投手にかわる先発投手の柱と期待しての獲得。
その期待に十分以上に応え、シーズン開幕当初から圧倒的な投球を披露。
コントロールの良い快速球を遠慮なくビシビシ投げ込み、投球間隔が非常に短く、ポンポンと投げ込み、バッタバッタと打ち取る、というスタイルであった。
インターネットで一球ごとの速報サイトを見ると、
「ブラウザの更新ボタンを押すたびにストライクが増え、アウトカウントが増える」
というくらいの気持ちよさであった。
開幕から約2ヶ月半、6月15日には早くも10勝をマーク。
この年、例年鬼門と言われる交流戦を13勝11敗の勝ち越しで乗り切ったのも、中4日で投げまくるルイス投手の功績が大であった。
そんなルイス投手が先発する以上、カープの勝ちは確実、と思ったのだが…
バックネット裏の売店インフォメーション
「カープうどん」これは今のMAZDA Zoom-Zoomスタジアム広島にも
引き継がれている。
コルビー・ルイス投手、どうも体調を崩していたらしく、さらに、梅雨の、雨上がりのもわーっとする湿度の高いデーゲームでさらにコンデションは悪く、2回表に横川史学外野手にツーランホームランを浴び2失点。
さらに3回表にホセ・フェルナンデス内野手にタイムリーヒットを打たれ1失点と、期待を裏切られた感をすごく持ったのを覚えています。
ただ、よくよく調べなおして見ると、ルイス投手は6回まで投げ切り3失点でまとめ、つまり調子が悪いなりにもキッチリとクオリティ・スタートは達成しており、にもかかわらず「がっかりな感じ」がすごく思い出に残るのは、れだけルイス投手への期待値が高かったのだなと、今改めて感じた。
だんだん晴れてきた。
カープ打線は天谷宗一郎外野手のタイムリーヒットによる1点のみ。
この日は外野自由席を当日購入。
尾形佳紀内野手のユニフォームを見かけた。
帰りの飛行機の時刻があるので、途中で球場を離れざるを得ず、1ー3で負けている状態で広島市民球場を後にした。
相手の岩隈久志投手は8回を投げ1失点のみ。9回は田中将大投手が投げてセーブを挙げた。
試合は1ー3のままカープの負け。
現シアトル・マリナーズの岩隈久志投手が先発し勝利、
現ニューヨーク・ヤンキースの田中将大投手がセーブを挙げ、と、
ルイス投手も含め、今から考えると豪華絢爛な投手陣であった。
田中将大投手のセーブは極めて珍しく、2016年シーズンまでの通算で、この試合を含めNPBでセーブは3、MLBではセーブは無し)
広島空港18:10発のANA684便で帰京。
最後に最高の思いをしたい、と臨んだ2008年のカープ。
優勝などとても望むべくもなかったが、最後までクライマックスシリーズ圏内の3位争いを中日ドラゴンズと繰り広た。
9月19日にはついに単独3位に躍り出て、初のクライマックスシリーズ出場も夢ではなくなると期待が一気に高まった。
しかし、最後は地力の差が出たか、3位中日ドラゴンズと2ゲーム差の4位でシーズンを終了。(ちなみに首位読売ジャイアンツには14ゲーム差をつけられており、とても優勝など口にできない状況であった)
広島市民球場のラストイヤーという「特別な」としてあっても優勝はおろか3位以内に入ることもままならなかったカープ。
新しい球場で、地力をつけ本当に上位を狙えるチームになるのはまだあと何年かあとのことであった。