ハードディスク
古いパソコンを捨てる時に、ハードディスクだけは取り外して取っておいた。
情報漏れが怖いのと、あと、何か使い道があれば…と思ったが、さすがに容量64Gbyteでは使い道もなく(ちなみに私のiPhoneは128Gbyte)、やっぱりバラして捨てることにした。
壊す前提なので、遠慮なくバラす。
複数枚の円盤のそれぞれに情報が書き込まれているわけですが、それぞれの円のに同時にアクセスできるよう、フォークのように複数連なったヘッドが差し込まれています。
…ってなことを昔習った記憶があるが、まじまじとみたのは初めて。
ハード(硬い)ディスクというだけあって、本当に硬い。昔あったフレキシブルディスク(フロッピーディスク)の「柔らかさ(曲がる)」に対して硬いという意味での命名ということは知ってはいたが自分でバラしてみて、改めて納得した。
そして全く知識として無かったことは「下手な鏡よりもとてもよく「映る」」ということ。
ハードディスクには情報が書き込まれていて、何かの理由でそれが損なわれてしまうと、基本的には取り返しがつかない。
仕事柄、それは私が最も恐れる事態の一つだ。
世の中に同じ型番の製品が売られていればそれを入手することは可能だが、中身の情報までが戻って来るわけではない。
それが、同じものを買ってくれば取替え可能な他の構成要素との根本的な違いとなる。
そこまで重要なせいか、各部品が丈夫に組み立てられていて、バラすのも大変だった。(鉄ハンマー?みたいので一気に粉砕とかすれば別だが)
壊して捨てるつもりならともかく壊さず直すつもりでこれを分解するのは、相当な腕が必要だと感じた。